少し前のことですが、前四万十市長の田中全さんとお会いしました。
数日前に、フェイスブックに、田中全さんの記事をシェアさせて頂いています。前職の農林中央金庫の大先輩です。
農林中央金庫出身の政治関係者は田中先輩と私の二人だけで、
私は民主党でしたし、田中先輩も非自民連合で当選していたこともあり、
加えて、私の妻の知意が四万十市の出身であり、
また、知意が民主党高知3区総支部長だった際には、田中全さんに民主党の推薦を決定し、
応援させていただいたようでした。
また、協同組合議連の会合にもご出席いただいたり、私が現職の際にもお世話になりました。
そんなことで、大変、親しくさせていただいています。
和歌山事務所在勤中に、まさに半沢直樹の世界ではありませんが、本店検査部の検査役としてお見えになられたことを覚えています。
田中検査役は半沢直樹に出てくる小木曽次長や他の意地悪な検査役のようなことはなく…とっても優しい検査役でいらしたことも覚えています(^o^)/。確か…軽微なミスを見逃していただいたような…。
※だいたいあのドラマは、地味な銀行業界に目を向けてくれたことはありがたいのですが、「あれはないだろう」…と苦笑してしまう内容もあり、また、そこも楽しんでいます。
二期目の首長は選挙に強いと言われます。
静岡県知事選挙や磐田市長選挙などでもいかんなく2期目の強さが発揮されました。
四万十市では、二期目の強さのある、実績もあり、見識も高い田中市政をつぶそうと、高知の自民党「パイプ軍団」が四万十市に大挙来襲しました。
びっくりしたのは、高知県知事や周辺の首長まで動員されたことです。皆で一斉に、「田中市長はパイプが無い、中平候補はパイプが有る」とパイプ、パイプと、それだけを声高に叫んだとのことでした。
まさに「のぼうの城」状態。そんな中、4年間の実績と、高知新聞に投稿されたような高い見識を以って、田中市長は戦い続けました。
民主党逆風の影響をもろに受けてしまったのではないかと思います。
のぼうの城=忍城は、小田原城の落城によって開城しました。
田中市長は、大健闘の後に、ついに、惜敗しました。
その後、パイプがあることで、どの位、四万十市政は良くなったのだろうか?
パイプについて、個人的に真の人脈があるならば、それはよいことだし、市政に生きる場面もあると思います。そのことまで否定しませんし、それはむしろ良いことです。国際関係などでは、相手国の首脳に個人的人間関係があることが生きる場面は多々あります。
しかし、そのパイプの意味が、自民党とつながっているとか、与党に組しているとか、
裏を返せば、自民党でない純粋無所属や野党系の首長には予算を懲罰的に減らしたり、必要な事業の要望も聞かない、
という権威主義的な政治姿勢を示しているのならば、それは絶対に日本のためにならないし、地方のためにならない。
そのような意味での「パイプ」は、党利党略、私利私欲、個利個略である。
これからは地方の時代。
権威主義にひれ伏すだけの、「誇りのない政治」では、地方の自主性は育たない。
このような依存の関係、権威にひれ伏す、地方の尊厳を踏みにじる、「誇りのない」政治をやめようではありませんか。
むしろ、中央に反抗的なくらいの元気なリーダーシップのある首長を受け入れるくらいの度量が、中央や政権与党には必要ではないだろうか。私は、ずいぶんと政権与党批判をされましたが、最低限の度量は持ち続けたという自負があります。
いつも書いていますが、
たとえ選挙で応援していただかなかった人でも、自党の人間でなくても、必要なことはしっかりと行う、
不必要なことはたとえ選挙で応援していただいたり、自党の人間であっても行わない、
このような、公平・公正な姿勢こそが、今、最も求められていると思います。
今、どこのマスコミも書いていませんが、このような権威主義的な政治が復活し、不要不急の事業もこれから増えていくのではないでしょうか。
地方主権の時代、地方分権の時代、まず、この「公平・公正な姿勢」こそ、取り戻すことから行うべきではないでしょうか。
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