2月27日、立憲民主党の党大会が開催されました。私は党大会実行委員長を拝命し、大会の冒頭でご挨拶致しました。無事に大会を終えることが出来てホッとしています。連合の芳野友子会長にはご来賓として大会最後までご臨席いただき、大会実行委員長として大変嬉しく思いました。党が結束を確認し、日本の諸課題の解決に向けて一丸となって取り組んでいくことを望みます。
挨拶の内容は以下の通りです。
大会実行委員長の衆議院議員の小山展弘です。まず冒頭、ロシアのウクライナ軍事侵攻について、いかなる要因があろうとも断じて容認されることではなく、軍事侵攻を即刻停止し、事態収拾のため外交努力に応じるよう強く求めます。ウクライナの平和が一日も早く回復するように、我が国は我々ができるあらゆる努力を最大限に行うべきだと考えています。
さて、本日は、ご多忙のところ、国会議員の先生方、また、オンラインで総支部長並びに都道府県連代議員の皆様にご参加いただき、心より御礼申し上げます。また、連合の芳野会長をはじめ、ご来賓の皆様にも、ご多忙のところご臨席賜り、深く御礼申し上げます。ありがとうございます。
政党には様々な役割がありますが、その最も重要なものが、言うまでもなく「民意を代表する機能」です。一方で、衆議院選挙の小選挙区や参議院の 1 人区などの選挙では、制度的制約から、二大政党的になっていかざるをえない環境もあるかと思います。自民党さんが、きわめて右寄りの意見から中道保守的な民意までを代表しようとしているのだとすれば、二大政党の一角を担うもう一つの政党は、リベラルの民意を切り捨てた保守二大政党ではなく、原口一博議員が提起したように「リベラルから穏健な保守まで」の民意を代表する政党であることが望ましいと考えます。私達は、自らの立ち位置を見失うことなく、また直近の衆院選で私たちを支持してくださった皆様の思いを裏切ることなく、邁進していくべきであると考えます。
ところで、2018 年は明治維新 150 年の節目の年でした。全国各地で明治維新を顕彰するイベントも行われました。しかし、原田伊織さんが書いた「明治維新という過ち」の本に代表されるように、明治維新には影の部分もあったことを、我々は冷静に認識すべきです。一方で、明治維新によって否定された江戸時代も、資源を節約したエコで循環型の社会であり、SDGS のモデルだと言う方もいます。川勝平太さんが日本語訳を書いた「鉄砲を捨てた日本人」に代表されるように、国内で軍縮を行い、250 年の長きにわたって太平の世を築いたことを評価する人もいます。現代の価値基準で歴史を過度に美化や断罪をするべきではありませんが、「振り返れば未来」の言葉のとおり、これらの日本の歴史的経験から現代の課題を解決するためのヒントを得て、私たち立憲民主党こそが、明治と江戸を調和した新たな日本を創る役割を担うことができると信じています。
最後に、石橋湛山は、戦前に植民地放棄しても加工貿易で日本は豊かになれると主張しましたが、戦前は全く顧みられませんでした。しかし、戦後の日本は石橋が主張した通りになりました。私達は、石橋湛山のように歴史からの評価に耐えうる、歴史から評価される政策を自信をもって、堂々と、訴えていこうではありませんか。
本日の大会が、党の結束を揺るぎないものとする実りある大会となりますよう、皆様のご協力をお願い申し上げ、ご挨拶といたします。よろしくお願い申し上げます。