皆さん、明けましておめでとうございます。
旧年中は、ご支援・ご指導いただき、
大変お世話になり、誠にありがとうございました。
本年もよろしくお願い申し上げます。
最近、麻生さんの支持率も下がり、
昨年末から政局が緊張しております。
渡辺喜美さんの離党さわぎまで起きております。
これらの離党騒ぎについて
私は、非常に「軽い」ものに思えてなりません。
そもそも、自民党一党体制で、政党間に競争も無い状態で、
緊張感のある国会になるわけはありません。
このような問題意識を何も持たなかったばかりか、
ポピュリズムの極みであった小泉政権において、
市場原理至上主義的政策を促進してきた人達が
今になって「自民党離党」といっても、
私には、選挙目当てか、目立ちたがり屋に思えてなりません。
渡辺さんは、なぜ、小泉政権下において、あるいは安倍、福田政権下において、
政界再編の必要性や、政界再編後の政党の対立軸などについて、
一言も語ってこなかったのでしょうか?
かつて旧静岡3区には安倍基雄議員がいらっしゃいました。
安倍先生は、大蔵官僚を経て、民社党から出馬し、
終生、政権交代が起こりうる政治状況の実現、
自民党に代わる責任政党の構築、二大政党制を
訴えつづけました。
政権政党である自民党を選ばなかったばかりに、
落選の苦杯も舐めさせられたこともありました。
今、自民党の離党さわぎを起している人達に、
このような不屈の信念は存在するでしょうか?
かつて、鳩山由紀夫 現民主党幹事長が、
さきがけを離党し、鳩山新党(後の旧民主党)結成に動かれたとき、
評論家の立花隆氏などから、「一週間でつぶれる」と酷評され、
鳩山新党、旧民主党は、まさに批判の嵐の中を船出しました。
鳩山幹事長は、どんな批判を受けても、それに耐え、
「それでも、自民党に代わる責任勢力の構築が今こそ必要である」
との信念を曲げずに、貫きました。
今の民主党は、自民党に代わる責任勢力を構築し、
政・官・業の癒着・利権構造にメスを入れることを目的として
郵政解散というポピュリズムの荒波をはじめ、様々な困難をかいくぐった人たちによって
構成されていると私は思います。
渡辺さん達に、このような信念はあるのでしょうか。
私には、状況に流されて、寧ろ、今までの自民党の議員として持ち続けてきた信念を
簡単に捨てているだけに思えてなりません。
「政局は、機会主義的に、選挙を前にして動き、
そうして政界再編は為されていくものだよ」
とおっしゃる方もいます。
そういうものかもしれない、そのように歴史は繰り返されてきたのかもしれないと
思う一方で、
やはり、このような機会主義的な政治、軽い政治こそ排していかなければ、
政党政治全体が、政治全体が、信頼を失ってしまうように思えます。