11月21日、民進党静岡県連常任幹事会があり、私も出席し、衆院選のご挨拶を申し上げました。
近々ある東海ブロック意見聴取会に向けた、県連の組織の今後についての意見聴取では、当然ですが、意気消沈されていると見受けられる地方議員さんもいらっしゃいました。私は、大変、僭越とは思いながらも2回、発言させていただきました。
今回の選挙結果から明らかなことは、リベラルの民意が少なくとも国民の25%から30%あること、このリベラルの民意を(希望の党のチャーターメンバーが意図したように)否定したり、抹殺したりすることはできないということです。このような民意を否定するならば、野党勢力は2~3分裂し、野党同士が競合・抗争することになってしまい、与党を利するだけになってしまい、それは(新聞等の世論調査による与野党の拮抗が望ましいとする)国民全体の民意とも離れた結果になってしまいます。
私は、穏健な保守からリベラル勢力までを包み込む、寛容性と包容力のある、そして自民党とは異なる野党勢力の結集を行っていきたいと個人的には思っています。リベラルの民意を反映しつつも、現実的な対応も考慮した、政権を担うことを少なくとも想定した政策立案を行うことができる勢力であり、これを呼び掛けられるのは、いやしくも政権を担った経験のある民進党以外にないと思っています。万年野党も、第二自民党や自民党の補完勢力も、求められていないと思います。そして、このような野党にご不満な保守というより対米追従・対米従属の方々こそ、自民党に行かれたらよろしいと思うのです。野党結集には必ず、立憲民主党も含めるべきです。
また、残留している参議院議員、衆議院議員、衆議院候補者(落選者)、地方議員が、全員、希望の党に移籍、あるいは立憲民主党に移籍するということは不可能である(どちらにも行きたくないという議員もいらっしゃる)、残っている民進が分裂し、野党内で抗争を始めれば、中央だけでなく地方議会や地方選挙においても、与党が得をするのは明らかである。私は、民進党こそが野党結集のさきがけ、政界再編のさきがけとなるべきであり、これまでの綱領を見直し、ALL FOR ALL、国民の生活が第一といった理念をもとに、新たな野党結集の旗を掲げる時である、と申し上げました。立憲民主党から希望の党で我々の理念にご賛同いただける方々までの野党結集を図るべきです。
「もう終わった政党の落選者がなにを言うか」とそっぽを向かれるという意見もありました。そうかもしれません。しかし、立憲民主党の枝野代表はたったひとりで、絶望的な状況から、ここまでの政党を作り上げました。民進党の代表選挙で前原さんが代表に当選したとおり、また、当時の民進党内にいた軽薄な連中が言っていた通り、立憲民主党立党以前の枝野さんは、民主党政権の失敗のレッテルが貼られ、必ずしも大きな人気があったわけではありません。しかし、困難にどのように立ち向かったか、という姿勢を国民は見たのです。そしてかっこつけることばかり考え、泥をかぶることができず、汚い手段で仲間を裏切り、上から目線でセコイ動きばかりした、小池百合子をはじめとする選挙時点の希望の党の指導者達に鉄槌を下したのであります(希望の党に心ならずもいかれた皆様は本当にお気の毒です)。立憲民主党の躍進は、他党さんのことながら胸がすく思いでした。政策や理念や国会対応の点はともかく、枝野代表の立党の際の姿勢には、我々は大いに学ぶべきであると思います。筋を通す勇気、政治をあきらめない不屈の信念を、民進党こそ持つべきです。
また、希望の党から刺客を立てられ、立憲民主党に参加した人たちの気持ちが分かる民進党の前職は私しかいません。また、刺客を立てられた私が、わだかまりやしこりをもたず、へらへら笑って明日から握手はできないが、テーブルについて野党結集を図るべきと発信することは意味がないことだとは思いません。
ひょっとしたら、民進党が、立憲民主党などの他党に吸収される日がくるかもしれません。仮にそうだとしても、その日まで、我々の理念と野党結集の旗を高く掲げ、存在意義を示していくべきではないでしょうか。落選して1か月もたっていない私がここまで言っているのですから、地方議員の皆様も含めて、現職の皆様には、もっと元気を出してほしい。
民進党県連の常任幹事会については、SBS等のマスコミに取り上げていただきました。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171121-00010002-sbsv-l22