(JFマリンバンク和歌山県信漁連さんのポスターの前にて)
少し前のことですが、22日、ドラマ「半沢直樹」最終回、見ました。
実は同窓会の準備会があったので、DVDに撮って、後から見ました。
私は、半沢直樹を合計3回しか見なかったのですが、まず、思ったのは、主人公のフレーズ「倍返し」について。
「仕返し」を「倍返し」するのではなく、「ご恩返し」・「ご恩」こそ「倍返し」、「100倍返し」したいものだと思います。
また、最終回で大和田常務に土下座させる場面は、親を死に追いやられたなどの背景があるものの、既に悪事が露呈し、立場を失った者に対して、私なら、そこまでしないな、という感想を持ちました。
自分が不利益を被らないように守らなければならないし、また、不利益を被っても現状復帰させなければならないとは思いますが、それが果たされれば、それ以上、相手に要求したり、危害を加えようとは思いません。もっとも、私たちの生きる現実の世界では、そのように自分が不利益を被らないようにすること自体が、大変、難しく、矛盾を感じながら、必死で生きているのが、現世の姿だと思います。
ところで、このドラマが大ヒットしたことから感じたことは、いわゆる日本人の心性が変わってきているのではないかということ。
日本人であれば、上役や組織の悪事を正す、でも、組織の論理・秩序を乱したことには変わりはないので、その懲罰は受ける、しかし、そのような懲罰を覚悟で、正しいと信じることの為に自己犠牲を行うところに、美学を感じる心性があったように思います。
このドラマには、そのようなかつての日本人の琴線にふれるような自己犠牲はあまり感じられず、土下座させることによって、うっぷんを晴らすような、そういう感情移入をさせようとする場面が多かったように思います。
もちろん、同期への友情や、銀行への世間的な批判、官僚的になりがちな硬直的組織への批判等を巧みに取り入れているところなど、共感をよぶところも多々あるとは思いますが…。
ところで、やはり、オーバーラップさせてしまうのは、銀行員時代のこと。
ある先輩が、「この取引先に債務償還能力があるとは思えない。窓口審査として、起案できません。」と主張し、課長が稟議を起案したことがあったことを思いだしました。
その後、私は退職したので、その案件がどうなったのかは分かりませんし、
また、ここで詳しく述べてはいけないことですが、
先輩も課長も、それだけ真剣に仕事に取り組んでいたことは間違いなかったように思います。
また、関東方面では、上司や本店が悲観的な対応を決しつつあるなか、
ある担当者は、とある組織の再建のために汗も涙も流して奔走し、
ついに再建を果たした例もありました。
銀行員には、冷静な利害計算とともに、情熱が必要であると感じたことを懐かしく思い出しました。
皆さん、お元気でお過ごしでしょうか?
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