漁業金融機関、広域合併へという記事を見て

小山展弘

2019年09月06日 23:30

いよいよ広域信漁連の構築に向けて本格的に動き出したのでしょうか?漁協推進の元担当者としては感慨深いものがあります。
近頃の異常な低金利に加えて、水揚げ減少、漁業不振による漁業貸出の減少、市中銀行や信金さんたちの漁村への営業等、様々な要因が拍車をかけたものと思います。数年前に兵庫信漁連と和歌山信漁連が県域をまたいで統合したことが、一つの先行事例になるものと思います。
和歌山信漁連さんでは、早くから貯金推進に取り組まれ、店舗統廃合による合理化によって生じた余力や新規採用者等に、漁業の枠を超えた地区への推進を図り、貯金増加を果たしてきました。
漁業者の皆様、組合員の皆様の利便性や、組合員の皆様のことを考えた信用事業の展開はもちろんのことですが、こういった漁業を専門とする金融機関という性格に加えて、(農協も郵便局も店舗が減った)漁村地区の金融機関として、地域を支える地域金融機関としての役割も果たしつつ、一層、頑張ってほしいと心から願っています。