「小笠郡に生まれて~榛葉賀津也参議院議員とのこれまで~」 ④ワレモコウ

小山展弘

2019年06月26日 00:43



「小笠郡に生まれて」
④ワレモコウ


〇榛葉さんの息子さんの先輩に?!
 今年の四月、朝早くに集まる会合で、榛葉さんが私に「今度、うちの息子、小山さんの後輩になったから」とお話になられたことを覚えています。同門の後輩のお父さんの選挙であれば、これは頑張らなければならない!と意を強くしています。

〇ワレモコウ…山本武彦教授の言葉  
 私の指導教授の山本武彦先生が語った言葉があります。「ワレモコウというエンジ色の花がある。ワレモコウは花束の中心となる花ではない。しかし、ワレモコウがあるからこそ、他の華やかな花が引き立ち、花束は美しくなる。誰もが皆、目立つ、日の当たるところばかりを歩けるわけではない。自分さえよければいいという姿勢で生きるのではなく、自分に与えられた役割を全うすること、縁の下で支えることも大事なことであることを忘れてはならない」。

〇「焦る、急ぐ、目立つ」  
 政治の分野では、目立ちたがり屋が多く、「焦る、目立つ、急ぐ」という行動原理に陥りがちです。政権に対する牽制のための追及、汚職や癒着の追及を全て否定するものではないけれども、下手なサッカーチームの試合のように、サッカーボール(スキャンダル)にみんなで群がり、パスをする人、パスを受ける人がいないかのように見受けられることもありました。詳しくは書きませんが、メディア露出が多いと、実力以上に世間から評価され、選挙も強くなる傾向があるように思います。そういう人は困難にぶち当たると党を渡り歩いたり、フラフラします。まさに「地上の星」の一節、「名だたるものを追って、輝くものを追って、人は氷ばかりつかむ」を思い出します。私はテレビに出ることにやたらと血道をあげませんでしたが、一方で、自分自身にも焦りの気持ちが全くなかったわけではありません。これは焦りの気持ちを持ってはいけないという自分に対する訓戒も込めつつ書きました。

〇 「パフォーマンスのためにテレビには出ることはしない」
 榛葉さんは、常にワレモコウだったというわけではないかもしれないけれども、「テレビに出ることを目的とするようなパフォーマンスはしない」と常々、お話になってきました。スキャンダルや政権に対する牽制のための追及を全て否定するものではないけれども、榛葉さんは、一議員としては、一つの政策、一つの法案についてしっかりと質問を行い、しっかりと審議することを尽くしてきました。また、テレビに出て派手に立ち回ったり、最近は少なくなった討論番組で目立つよりも、国会対策という裏方の、しかし、なくてはならない縁の下を支える仕事を務めてこられました。

〇野党の法案対応
 悪法が悪法のまままかり通るのがよいのか、修正案を与党が呑むならば悪法の悪影響を少しでも和らげるために賛成すべきなのか、野党と雖も法案対応は常に迷います。後者の典型例が2017年の刑法改正でした。この時は民進党の修正案を与党が呑んだので、私たちは修正案に賛成したのです。枝野さんや福山さんも賛成しました。もちろん、その修正案でも私たちが十分に満足するものではありません。しかし、悪法が悪法のまま通るよりも、その悪影響が少しでも減ることを選んだのです。農協法の改悪や農業競争力強化支援法の際には、修正案を与党は飲みませんでした。従って、我々は反対しましたが、審議拒否は行わず、また、議場を混乱させることもせず、付帯決議という、せめてもの対策を行いました。

〇付帯決議だけでも…
 カジノ法案や働き方改革関連法案対応での榛葉国対委員長の対応は、しっかりと法案には反対するというものでした。但し、法案に反対しても付帯決議を付けて悪法がまかり通ることに歯止めをかけようとし、そのために審議拒否や議場荒らしをしなかったというものでした。維新の党がよくやるような法案や予算案に賛成する対応とは根本的に異なるのです。
 
〇ブレない榛葉賀津也さん
 なお、榛葉さんは2017年の衆院選の際にも、ずっと私を応援していただき、自民党と対決し続けてきました。それだけではありません。2017年総選挙の際には、少なくとも静岡3区においては、希望の党ともしっかりと対決してくださいました。この点では、常に野党の側に立ち、一切ブレていないのです。
 榛葉さんは、他人を蹴落としてまでパフォーマンスに走ったり、テレビに出ることを第一目的に追求することなく、地道に、できることを極大化することをモットーに取り組んでこられたように思います。

〇鹿野道彦 元農水大臣の言葉
 「最近の野党には、頭でっかちで理屈を言うやつばかりが多いが、榛葉さんは違う。泥臭いことも、歯を食いしばって実を得ることもできる貴重な人材。小山君、絶対に榛葉さんを落とすなよ」と電話でお話になったのは、農水大臣を3度も務めた鹿野道彦先生でした。そのとおりだと私も思います。縁の下を支える人がいなくなってはいけないと思います。

榛葉さんの公式HPは以下より。http://www.k-shimba.com/