10月8日は寺谷用水・土地改良区の用水祭でした

小山展弘

2014年10月08日 09:56




10月8日は磐田市加茂の大円寺にて、寺谷用水・土地改良区の用水祭が行われました。
 用水祭とは、平野重作公をはじめとする寺谷用水の開削や発展に貢献した先人たちの徳を偲び、感謝し、供養する祭です。

 寺谷用水は、静岡県西部では有名な農業用水で、郷土史の教科書にも出てまいりますが、その恩人たちを供養する用水祭が、関係者によってずっと行われてきたことを知ったのは、ここ数年です。

 この先人たちに感謝する用水祭、今後とも続いて欲しいですし、このような行事こそ、子供たちにも見せたいと思いました。

 また、農業は命を育てる生命産業であり、製造業やサービス業と同類として扱うべきではないと私は考えています。そして農業の基は、水であり、この水の管理は、地域が一体となって行うべきものであります。上流、中流でいい加減な管理を行ったり、荒地を作れば、下流に迷惑をかけることになるのです。このようなことを考えると、単年度で利益を確保し、決算をする、理屈上は株主への配当を行わなければならない株式会社の制度が、農業や水の管理に適しているとはいえないのではないか、それでも株式会社の組織を入れるのであれば、このような水の管理や地域・周辺との関係についてのしっかりとした制約を設けるなければならないのではないかと思います。