臨床政治学会にて発表

小山展弘

2013年05月27日 10:35







 臨床政治学会よりお招きいただき、昨年11月に出版した私の著書「脱冷戦時代の中国政策」の内容について、学会で発表するという、大変名誉な機会をいただきました。

本書は、私が大学院の修士論文として、12年前に書いたものです。

 若手の中国・台湾問題の研究者として、マスコミでもご活躍の、拓殖大学の丹羽文生准教授が討論者になっていただきました。新進気鋭の大変有名な先生に討論者になっていただき、正直、緊張いたしました。ご参加された研究者の皆様からも、過分なご評価をいただき、大変恐縮いたしました。

 本論文の趣旨は、鳩山、石橋、岸の対中国(対台湾含む)政策について「対米自主」、緊張緩和、アジア主義というある程度一貫した性格が見いだせるというものです。

 議会政治への揺らぐことなき信念を持ち、どの他国からも精神的な自立・独立を目指し、国内のナショナリズムを満足させつつも、リアリズムに基づいて国際政治の均衡点を探ろうとした姿勢に、学ぶべき点は多いと思います。