6月28日中東遠商工会連絡協議会の総会また、6月29日、掛川市商工会議所通常議員総会、また少し前のことですが、掛川街づくり株式会社総会が開催され、出席させていただきました。
実感なき景気回復といわれていますが、私は、秋以降に検討されている「金融検査マニュアル」の廃止を大変危惧しております。アベノミクスなるものは金融緩和したもののなかなか市中に資金が回らず、意図したとおりの経済成長を達成していない、銀行から実体経済に資金を回す一つの手段として、金融検査マニュアルの廃止と貸し込み奨励を行うのではないかと勘繰っています。
金融機関もマイナス金利の悪影響で追い詰められ、収支の改善のためには打って出ざるをえない状況です。しかし、そういう状況だからこそ、バブルとは言わないまでも、当時見られた金融機関による貸し込みが発生しないとも言い切れません。そして実需のないところに無理に貸し出しをしても、過剰設備となるような設備投資をしても、それはいずれ破たんと崩壊を迎えます。その時にアベノミクスなるもののしわ寄せの総決算をさせられるのではないか、その時には安倍さんは総理を辞めているのではないか、大変危惧をすることろです。
むしろマイナス金利政策をやめ、地域金融機関の収支が安定するように政策を転換することこそ必要ではないでしょうか。そして、アベノミクスがうまくいかないからと言って、金融検査を甘くして貸し込みを奨励するようなことは、あってはならないと思います。