(国道150号線バイパスの整備や災害対策道路としての嵩上げ・盛土化について津島恭一政務官に要望)
(津川祥吾政務官に対しても国道150号線について要望実施)
みなさん、こんにちは。
11月10日、国道150号線バイパスの整備について、磐田御前崎間国道150号バイパス建設促進期成同盟会の磐田市・掛川市・袋井市・御前崎市の皆様とともに、国土交通省を訪問。松原副大臣、津島政務官、そして津川政務官に、国道150号線に関する要望を行いました。
国道150号線バイパスの整備は、3月11日以降、まったく状況が一変しました。それまでの4車線化から、むしろ国道150号線バイパスの嵩上げ・盛土化を行い、津波対策道路として整備することが期待されるようになりました。今回の要望活動にあたっては、私も同行し、津川政務官や津島政務官に、国道150号線バイパスの嵩上げ・盛土化について、直接、求めました。また、前田武志国土交通大臣にも、素交会の会合の際に、直接、国道150号線バイパスの嵩上げ・盛土化について申しあげました(前田国土交通大臣とは、昨年の参議院選挙で磐田にお越しになった際に私も同行・ご案内したり、国会等でお会いすることも多く、親しくさせていただいております)。
遠州灘の津波対策については、第一防壁として、現在の防潮堤(太平洋岸自転車道)があります。しかしながら。この自転車道の防潮堤は、津波対策としては高さが低いため、嵩上げするために基礎から工事をやり直さなければなりません。しかも、近年の海岸浸食により、大きな台風が来たときでさえ防潮堤が崩れるなどの被害が出ており、津波対策として十分ではないと懸念されています。
また、遠州灘は、東日本大震災と異なり、地震発生から約10分で津波が到着するといわれております。津波対策として高台の建設・設置も勿論必要ではありますが、地震で負傷してしまう場合や足の不自由な高齢者の方の避難の場合など、地震の揺れが収まってから、自宅から出るまでに数分かかることも想定されています。このような場合、高台を作っても、そこに避難する時間を十分に確保できないことが心配されています。このような観点から、人命を守るためにしっかりとした防潮堤の建設が必要であると考えます。また、人命を守ることが第一ではありますが、農地のみならず、商工業、住宅、南遠地域の文化財など、可能な限り国民の資産・財産も守らなければなりません。私たちの生活、経済、社会が破壊されないようにしなければなりません。
個人的なことを申しあげます。私は、旧大須賀町大谷町の生まれです。幼いころは、沖之須にある横須賀幼稚園に通い、短期間ではあるものの、横須賀小学校にも通っておりました。また、七五三は私の産土神社である三熊野神社でお世話になりました。横須賀のお祭りや横須賀の古い町並みは、私にとっては物心ついたころからなじみのある風景であり、心のふるさとです。そして、砂糖から醤油、酢、まで昔ながらの製法で生産をしている旧大須賀の町は、貴重な中東遠地域の社会資産であるとさえ思います。おそらく、掛塚から、福田、同笠、横須賀、大渕、沖之須、大阪、千浜、御前崎にいたる南遠地域に住む皆様、あるいは南遠地域に生まれた皆様も、同じような思いを持っていらっしゃることと思います。このかけがえのない、南遠地域を、津波から、どうしても、守りたいのです。
現在の防潮堤より内陸に、堅固な防潮堤・防波堤の建設・設置を行う場合、国道150号線バイパスを嵩上・盛土化することによって、150号線バイパスの線で津波を食い止めるという対策に期待が高まっています。国道150号線バイパスの盛土化する場合、盛土をしたバイパスより海側に位置する資産の問題、道路を挟む南北交通の問題、接道利用の課題など、さまざまな問題解決・調整が必要になると思います。しかしながら、新たに津波を食い止める防潮堤の整備を行う、それについては国道150号線バイパスの盛土化が望ましいということを、大きな方針として定め、合意を形成していくべきではないかと考えます。